【ヘナ編】染まり方から知るヘナカラーの種類とオーガニック志向

自然派

オーガニック志向からヘナを好むお客様はいます。

植物性で髪にいいという認識の方が多いのですが、詳しく知る方はそこまで多くないのも現状です。

美容室によっては取り扱い自体をしてないというところもあるでしょう。

逆に吟味した結果ヘナのみ取り扱っているというところもあります。

オーガニックだからと安易に使用する前に、ヘナがどんなものかしっかり理解したうえで施術していきましょう。

 

ヘナとは?

そもそもヘナってどんなものなのでしょう?

ミソハギ科の植物で、ヘナカラーは粉末になっているものをお湯(50~60℃)で溶かしてペースト状にしたものを塗布していきます。

天然のものはローソニアという赤色酵素色素がタンパク質に絡みつき髪に膜をはるようにオレンジ色に発色する性質のものです。

分子は小さく髪内部に浸透しやすく酸化し硬化することでハリやコシを出してくれます。

白髪はオレンジ色に発色し、黒髪にはあまりオレンジ色を感じさせない仕上がりになります。

そう、天然のヘナはオレンジなのです。

あのクレオパトラも口紅やマニキュアに使用していたとされています。

白髪染めによく使われますが、黒にしようと思ったらヘナ染めた後にインディゴ(藍)を使って2度染めしてオレンジ色を抑えた自然な黒にしていきます。(ヘナとインディゴを混ぜる場合もありますが、よりしっかり染めたい場合には2度染めの方がいい)

これらヘナとインディゴはどちらも天然のハーブなので出来るだけ新鮮なものを選ぶのが良いとされています。

先ほどから『天然の』とあえて書いてきました。

ヘナには大きくわけて2種類、上で説明した天然のものである【ナチュラルヘナ】化学染料を含めてある【ケミカルヘナ】に分けられます。

ケミカルヘナはアルカリカラーにも含まれているジアミンと呼ばれる染料を配合してあるヘナです。

ジアミンのアレルギーがあるからヘナを選んでいるというお客様には使用はさけましょう。

ジアミンでのアレルギーについては

【アルカリカラー編】よく使うからこそ知るべき~美容師のケミカル知識~

で書いているのでそちらを参考にしてみてください。

ケミカルヘナで染めた色味はなかなか落ちないのも特徴だということを理解しておきましょう。

 

ヘナの施術工程ですが

ペーストを作る⇒塗布⇒放置⇒流し

となります。

ペーストを作る際のポイントとして、上でも簡単に書いていますが、まず粉末をボールなどに入れ一回マドラーで粉末のみを混ぜます

これはダマになりにくいようにしていくためです。

そして50~60℃のお湯で溶かしていきますが、比率は粉末1に対してお湯を3~4の割合で入れます。

大体1:3くらいで少し硬めの印象です。

ポタポタ落ちるくらいだとゆるすぎるので塗りやすい程度に調整をしましょう。

少しずつ入れて混ぜるという方もいますが、粉末のみの時にマドラーで一回混ぜておけば個人的には一気に入れて混ぜても差し支えありません

ダマにならなければ大丈夫です。

その後ヘナオイルなど専用のオイルを混ぜればペーストの出来上がりです。

ラップをして塗布するまでに30分~1時間ほど寝かせると良いというものもありますが、おかずに塗布してもそこまで大きく染まるのに影響はみられません。

インディゴに関しては混ぜてからすぐに塗布するようにしましょう。

色の定着時間がヘナとは異なるからです。

 

塗布の仕方は白髪染めと同様にしていきます。

放置時間はナチュラルヘナであれば1時間~数時間と長いです。(1時間は短くて大体3時間を目安)

ケミカルヘナであれば30~40分ほどで大体染まります。

ただし髪に何もついていないことが大切です。

シャンプーをしっかりすることも大事なのですが、シャンプー自体にも不必要なものが入っていないものを選ぶ必要があるので気をつけましょう。

放置時間はヘナの種類によって大きく変わるので気をつけておく必要があります。

ラップをして放置しましょう。

乾燥するとダマになりやすいからです。

ヘナの流しはカラーで乳化をするようにお湯で馴染ませながらしっかり流していきます

乾燥している部分は硬くなっているのでゆっくり丁寧に馴染ませる必要があります。

ヘナの流しでは本来シャンプーはしません。

流しのみでしっかり洗い流します。

なのでタオルに色がついてしまうので、ヘナ用のタオルなどを用意しているところが一般的でしょう。

また、不純物が混じっている場合にはなかなか落ちません

ケミカルヘナなどはシャンプーをした方がいいでしょう。

髪質的に油分が少ない方もヘナが落ちにくいのでシャンプーをしないと落ちない場合もありますし、家に帰ってからの色落ちを抑えたい方などもシャンプーをして欲しい場合があります。

お客様に合わせてシャンプーをするようにしましょう。

また、ヘナは独特な匂いがします

良質なヘナであれば匂いは残りにくいのですが、それでもハーブ独特の匂いはあります。

この匂いが好きな方もいれば苦手な方もいます。

はじめてされる方にはそれらの説明もしておくことが大事です。

 

ヘナのダメージについて

ヘナのダメージですが、基本的にヘナに関してはヘナでダメージが出るということではなく、物理的(コーミングなど)な要因によってでるダメージが主です。

ナチュラルヘナもケミカルヘナも同じです。

ジアミンは染料であり、アレルギーに関しては気をつけるべきものです。

ヘナ自体が髪内部に入ることで酸化、硬化してハリやコシを出すのにプラス、髪自体ダメージをしていてアルカリに性に傾いているところからナチュラルヘナで弱酸性に一気に傾けることでの過収れんでゴワゴワ感を感じる場合にそのように捉える方もいます。

 

ヘナまとめ

ヘナがどんなものかわかったかと思います。

ナチュラルヘナ単体だとオレンジ色になるということはしっかり覚えておきましょう。

そしてナチュラルヘナで自然な黒髪にしたい場合にはインディゴも使用しなければいけないということもセットでおさえておきましょう。

ヘナをされる方はアルカリカラーに含まれるジアミンのアレルギーが気になる方や、ダメージを気にされる方で主に白髪を染める方がほとんどです。

ジアミンのアレルギーが気になるのにケミカルヘナを使うことは避けましょう。

ナチュラルヘナに比べると短時間ですむので時間単価が高くなりますが完全にトラブルの元です。

ジアミンを気にせず、ダメージが気になる方で髪が細くハリやコシが欲しい方などには向いていると言えます。

ナチュラルヘナは時間をかけて染めるため、ケミカルヘナは化学染料も含むためにどちらも色持ちはとても良いです。

しかしシャンプーで徐々にですが色落ちはしていきます。

ヘナは驚くほどシャンプーに強いのですが、インディゴに関しては市販のシャンプーや石鹸シャンプーだとわりと早く色落ちしてしまいます。

ナチュラルヘナとインディゴで自然な黒髪にした場合の色持ちを考えるならハーブシャンプーを使用した方がいいということをしっかり伝えておきましょう。

また、ヘナを塗布する前にスタイリング剤はつけていなくても洗い流さないオイルなどを塗っている状態で塗布することは避けましょう。

インディゴはラベンダーオイルとイランイランオイル以外のオイルとは相性が悪く、染色に影響が出るので施術前にシャンプーはしておいた方がいいというのはこの理由も含みます。

そしてヘナをしている方のその後のパーマやストレートなどのスタイルチェンジには気をつけましょう。

髪に膜をはるように発色するのと髪内部でタンパク質に絡みつき酸化、硬化するのでパーマもストレートもかかりにくいのです。

ヘナをする前にはそれらの注意点もしっかり伝えておきましょう。

まずヘナを選ばれる方で明るくしたいという方はあまりいませんが(ナチュラルヘナだけだと白髪はオレンジ色に染まるので白髪の割合で割と明るい仕上がりを希望される方はいる)、より明るくしたい場合には注意が必要です。

先ほど説明した染まり方をするので、ヘナをした後は明るくするのがとても難しい

ブリーチをしたからといってもとにかく明るくなりにくい。

相当なハイダメージを出して明るくするしかなくなります。

あとあと明るくしたいと考えている方ならヘナをすること自体を避けるようにしてあげましょう。

美容室の方針によるかもしれませんが、アルカリカラーに重きをおいているところはヘナの取り扱いをあまりしていないでしょう。

逆にヘナに重きをおいている美容室はオーガニックを売りにナチュラルヘナ専門店のような打ち出し方が大半です。

ヘナがどんなものかがわかればそのようになる理由もわかるかと思います。

どちらにしてもしっかり理解したうえで説明と施術をしていくようにしていきましょう。

 

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