【デジタルパーマ編】コテで巻いたようなカールの再現性アップ

ロックした

コテで巻いたようなカールを実現できるということでデジタルパーマの需要は多いでしょう。

パーマをかけるという意味で結合を切って再結合というのはデジタルパーマも、かかる仕組みはコールドパーマと変わりません。

ただ、使用する薬剤も違えばかけ方も違いがあります。

デジタルパーマはホットパーマに分類され、熱を利用してかけることによりリッジの効いたカールをつくりだし、持ちもいい

そのかわり熱を利用するのでダメージもその分に関しては出てしまいます。(薬剤の塗り分けをするので全体的なダメージは温度設定も含め技術者次第)

デジタルパーマがどんなものかをしっかり理解することで、よりお客様の要望に合わせたスタイルを作ることができます。

自分の中に落とし込んでしっかり使いこなしていきましょう。

 

デジタルパーマの仕組み

デジタルパーマもウェーブを形成する仕組み自体はコールドパーマの仕組みと変わりありません。

1剤のアルカリ剤でキューティクルを開いて還元剤で結合を切り、2剤で再結合させてウェーブを固定します。

詳しくは

【コールドパーマ編】基本だからこそ外せないパーマの仕組み

に書いているので参考にしてください。

ただ、コールドパーマと決定的に違うのが、1剤がクリーム状であることと、専用の機械で熱処理をすることです。

デジタルパーマの施術の流れは

  1. シャンプー後、前処理して1剤塗布
  2. 軟化確認後流して中間処理してドライ
  3. 専用のロッドでワインディングし機械とつなげて熱処理
  4. 2剤塗布後、放置時間おいて流しと後処理

となります。

まず、コールドパーマと違い1剤がクリーム状なので、髪の根元、中間、毛先とダメージ具合によって薬剤の塗り分けが出来るのがデジタルパーマの利点の1つでしょう。

1剤はアルカリ剤と還元剤であるチオグリコール酸塩、システイン類が主成分です。

髪のダメージがどのくらいか、施術履歴や希望のスタイルがどのようなものかによっても前処理の仕方や薬剤の選定は変わりますので毛髪の診断も重要です。

流した後は中間処理して基本的に完全ドライ後に専用のロッドでワインディングして機械につなぎ、温度設定をして放置時間をおきます。

この温度設定によってもカールの出具合が変化しますし、高すぎるとダメージにつながります。

これは下のダメージの章で書いていきます。

 

希望のスタイルによっても変わってきますが、機会の温度設定を低くする場合には〇割ドライなど調整する場合もありますが、その分髪の熱変性によるダメージにも気をつける必要があります。

また、ワインディング自体髪を均等に巻けているかによって乾いた乾いていないという部分が出てくるとカールが均等でなくなることもあるので美容師の技量に左右されるということを理解しておきましょう。

縮毛矯正の時に8割ドライ後(ドライも感覚なので全体均等に8割ドライは難しい)に極低温(デジタルパーマの低温と比べると温度は高いので同じとは言えない)でアイロンするのと同じような感じなのでいかに難しいかがわかると思います。

その後ロッドから機械をはずして基本的にはロッドをつけたまま2剤をつけていきます。

カールをランダムにしたい、もしくは緩くしたいなどの理由によってロッドアウトした後につける場合もあります。(感覚的な話で、本来ロット径や薬剤で調整するので普通はない。もしくは塗布後に外したり、2度付けの前に外したり・・・)

また、2剤も過酸化水素水と臭素酸塩と種類があるので希望のスタイルの仕上がりや髪の状態に合わせて選択していきます。

その後流す時に後処理もして施術は終了です。

デジタルパーマは薬剤の力と熱処理によってウェーブを形作りますが、コールドパーマと違いドライの状態でウェーブを固定するので、乾かした状態でもしっかりウェーブが出てくるのが特徴です。

形状記憶のような、その形でロック!というイメージです。

コテで巻いたようなカールを再現できるのがデジタルパーマの最大の利点になってきます。

 

デジタルパーマのダメージ

デジタルパーマのダメージは薬剤による化学的な要因と、コーミングなどによる物理的なダメージ、熱処理によるダメージがあげられます。

物理的なダメージについては1剤作用後の影響を受けやすい状態の髪を扱うわけですからコーミング1つとっても丁寧にする必要があります。

薬剤によるダメージの出方は1剤、2剤ともに

【コールドパーマ編】基本だからこそ外せないパーマの仕組み

で書いているのでそちらを参考にしてください。

ただし、1剤に関してはコールドパーマと違いクリーム状なので根元の新生部、中間部、毛先とダメージ具合によって塗り分けができるので適切な薬剤選定をすることにより薬剤でのダメージを最小限におさえることができます。

そのかわり、1剤の流しを丁寧に、そして薬剤を残すことなくきれいに流しきることが大事になります。(流しをアシスタントに頼むならその意味をしっかり伝えておくことも大事)

丁寧にするのは薬剤によってキューティクルが開いていて内部の成分が流れ出やすいだけでなく、結合も切断しているので髪は特に物理的な影響を受けやすい状態です。(無理に引っ張ったりすると切れる可能性もある。逆にコールドパーマは1剤塗布後軟化までしっかり終わった状態でコーミングすること自体がほぼない)

1剤を残さず流しきるのは過度の反応を避けるためです。

特に熱処理をするので1剤がついたままの部分が残っていたりするとその部分はとんでもないダメージが出てしまうので注意が必要です。

次にデジタルパーマの機械で熱処理をする時の温度がウェットの状態で60℃、ドライの状態で130℃を超えると熱変性してしまいます。コレダイジ!

熱変性について詳しくは

アイロンやコテによる熱変性から髪を守るためのポイント3つ

を参考にしてください。

熱変性毛に変化をしてしまうとその後の施術に多大な影響を及ぼすので注意が必要だということをしっかり理解しておきましょう。

2剤塗布はコールドパーマの時とは違い、完全にドライの状態に塗布していくので全体均等にしっかり浸透させるのには丁寧に施術していく必要があります。

ムラがあったり、ましてや塗布残し(髪が長い方だと特に巻き込まれている毛先など)があると再結合されずに施術が終わってしまい切れ毛などの原因になる可能性があります。

中の方もしっかり1本1本しっかり塗布していくようにしましょう。

もちろん後処理もしっかりして髪を出来るだけ正常な状態に戻したうえで施術を終わらせることも大事になります。

デジタルパーマでのダメージで特に深刻なのが熱変性によるダメージ毛への変化です。

熱をあてる前の水分量の調整、温度設定を希望のカールの出方、髪の状態に合わせてしっかり選ぶ必要があるということを理解しておきましょう。

 

デジタルパーマまとめ

いかがでしょうか?

デジタルパーマがどのような仕組みでカールを形成しているかがわかったかと思います。

コテで巻いたようなカールの再現性が高いのがデジタルパーマの最大の特徴です。

しかし薬剤からのダメージ(塗分けが出来るのはメリット)だけでなく、熱処理をするので熱変性毛への変化もしやすいのがデメリットでもあります。

『美容師にコテで巻いてもらったようなカールが毎日乾かすだけで再現される』

こんな文句を自信もって言うためにはしっかり理解をし、ダメージを最小限におさえつつ施術していく技術も必要です。

1つ1つを丁寧に、基本をしっかりおさえてお客様の希望のスタイルを叶えていきましょう。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です