ヘアカラーで狙った色を出すために知っておくべき2つのこと

狙いすませ

ヘアカラーで狙った明るさと色を出すにあたって知っておくべきことがあります。

お客様とのカウンセリングで希望の色を聞きだせたら、あなたはその希望の色、明るさにするためのカラーの薬剤選定をしなければいけません

そこで大事になるのが髪の現状とトーンレベルと色味になります。

髪の現状というのは今までの施術履歴やダメージ具合、もともとの髪質などお客様一人ひとりさまざまなのでカウンセリングでしっかり見極める必要があります。

しかしそれとは別に、カラー自体の色味別で発色時間には差があるのです。

今回はカラーの際に狙った理想の色を出すのに必要な知識である、カラーの色味別発色時間の違いと補色について書いていきます。

そしてそれらの話の前にまずは日本人の髪の色はなぜ黒いのか?ということを知ることから始めましょう。

 

日本人の髪の色はなぜ黒いのか?

髪の色を決定しているのはメラニンの種類と量によるものです。

黒から茶褐色【ユーメラニン】と、赤褐色から黄色【フェオメラニン】の2種類で構成され、ユーメラニンが多ければ黒色に近付いていき、フェオメラニンが多ければ赤み黄色みの色合いになります。

日本人の髪はユーメラニンが多いということですね。

ここで覚えておいてほしいのが、カラーでメラニン色素を分解するときには先にユーメラニンから分解されていくということです。

これはフェオメラニンの方が化学的に安定しているからですが、ブリーチをして脱色が進んだ時に赤色が残りやすいのはこのためです。

メラニンの名前は覚えなくてもいいのですが、ブリーチではなく通常のアルカリカラーでメラニン色素を分解するときに日本人の髪の場合はユーメラニンが多いためにトーンレベルが低いと赤みはもちろん茶褐色までも残るということ。

要するにトーンレベルが低い時は鮮やかな色合いを出しにくい

これを分かっていないと狙った色をだすことが難しくなります。

そして補色(簡単にいうと反対の色)でベースの色を整える必要があるのですが、こちらは下で書いていきます。

また、髪の色は三大原色である赤、黄、青が重なり合って構成されています。

厳密には黒色という色味が入っているわけではなく重なり合っていて光の具合の兼ね合いで黒色から明るい方だと茶褐色にみえていると捉えた方がわかりやすい。

これらのことも重要なのですが、まずはカラーの色味別で発色時間に差があることを理解していきましょう。

 

ヘアカラーの色味別発色時間の違い

ヘアカラー剤の色味はメーカー別も考えると多岐にわたりますが基本的な色味は赤、オレンジ、黄、緑、青、紫で構成されています。

実はこれらの色味別で発色時間に違いがあります。

青と緑が一番早く発色し、次に紫、赤、オレンジ、黄の順で発色に時間がかかります。

ヘアカラー剤は1剤と2剤を混ぜ合わせると、そこから反応が始まります。

そのまま塗布せずにカップに放置しておくと色が変わるのはそういう理由です。

なので塗布直前に混ぜ合わせているのです。

塗布のスピードを速くしなければいけないのは差があまり出ないように。

塗布はじめの場所と終わりの場所との差が出にくいように頭部のうち体温の出来るだけ低いネープから塗り始めるのです。

どのカラー剤も塗布開始から10分で一気に発色していきます。

だからこそ塗布スピードが大事なのです。

最終的にブリーチなど脱色剤は塗布開始から最大30分で脱色しきります

それ以上置いても変化は特にみられなくなります。(ダメージは進みます)

また、普通のアルカリカラーなどは塗布開始から25分ほどで選んだトーンレベルまで発色します。30分たつと選んだトーンレベルよりも少し明るいところまで発色してしまいます。

塗布に10分ほどかかるとしたら放置時間は最大で20分と覚えておきましょう。

アルカリカラーでしたら15分を目安にします。

そして色味別で発色時間に差が出ると書きましたね。

塗布が10分とすれば黄で最大の15分と考えましょう。

青や緑は8~10分ほどでチェックするくらいでちょうどいい発色になります。

また、希望の明るさにするにはアンダートーンがどのレベルかによってカラー剤のトーンレベルも選ぶ必要があることも頭に入れておきましょう。

 

アンダーカラーをみてカラー剤を考える

1章で髪の色を決定しているメラニン色素について書きましたが、全体が新生毛の髪を染めることはそこまで多くないはずです。

すでにカラー履歴がある方が多いことでしょう。

そして色味が抜けたり、根元が伸びてきたからカラーをしにくるはずです。

その今現在の色味に対して補色を考えないことには希望の色味を出すことは難しい。

分かりやすいのはブリーチした髪です。

キレイにブリーチされ赤みもとれている黄色の髪をアッシュに染めたい場合、そのまま青のカラー剤を選択して染めたとしたらマットになってしまいます。しかもあまりキレイじゃない緑。

なので補色であるバイオレットをアッシュのカラー剤に適量混ぜる必要が出てきます

これらのことから、カラーで狙った色を出すために知っておくべきことが2つ。

  • 色味別で発色時間が異なる
  • アンダートーンとアンダーカラーで補色を考える

この2点をしっかりおさえてカラーの薬剤選定をしていきましょう。

補色について触れましたが、これがまた奥深い。

今回書くと長くなるので省きましたが、美容師がカラーをするうえで切っても切れないのがこの補色。

次はこの補色について書いていくので参考にしてください。

【ヘアカラーと補色】無視できない美容師のケミカル知識

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