【ブリーチ編】ハイトーンカラーに必須!種類によるダメージと処理

すべてはあなた次第
  • ハイトーンカラーに必須なブリーチにも種類があるみたいだけど、ダメージは?
  • ブリーチの種類によって処理の仕方も違うの?

 

という疑問を持った方の悩みを解決できる記事になっています!

ここで解説する『ブリーチの種類、ダメージ、処理』を理解すればハイトーンカラーで透明感のあるカラーをダメージ最小限で提供できるようになります。

この記事を読み終えれば、透明感のあるハイトーンカラーに合わせた適切なブリーチの種類を選ぶことができ、最適な処理の仕方も理解することでダメージを最小限にお客様の要望を叶えやすくなります。

ひとえにブリーチと言っても種類があります

また、一般的にブリーチと呼ばれるものとは違いますが脱染剤も含めてこちらで紹介していきます。

ブリーチをする際には薬剤選びから、後処理にいたるまでしっかりした知識があるのとないのとでは今後の施術に大きく左右するのでしっかり知識を深めてほしい。

 

ハイトーンカラーに必須のブリーチとは?

ブリーチとは一言でいえば脱色剤です。染料が入っていないもの。

染料が入っていないということを除けばほぼアルカリカラーと似たようなものですが、何が違うかというと1剤に酸化助剤が含まれているということ。

種類ならクリームタイプのものとパウダータイプのものがあると思われるかもしれませんが、正しくは強アンモニア水のものがベースか過硫酸塩を含むものかの違いがあります。

ライトナーによくこの強アンモニア水を使っていることが多い。

クリームタイプのものでもアルカリ剤と酸化助剤の過硫酸塩が含まれているならより強いブリーチ作用を発揮します。(一般的にはパウダータイプのものがブリーチ作用が高いと感じるのは過硫酸塩がふくまれているのが大半だからです)

  • 強アンモニア水 < 過硫酸塩

ですね。

ブリーチはメーカーごとにたくさんの種類が販売されています。

同じ過硫酸塩を使っていてもその配合などの要素で脱色の作用がずいぶん変わるので、あなたの美容室が使っているブリーチ剤次第で結果に大きく影響するので覚えておきましょう。

ブリーチ製品に使用される酸化助剤の過硫酸塩は過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、および過硫酸ナトリウム。

これらを有効成分として各メーカーが組み合わせてブリーチを作っています。

3つ配合されているものが脱色力が強いかというとそうではないのが難しいところですね。

これらが配合されている1剤と、2剤の過酸化水素水を混ぜ合わせた混合液を塗布していくのがブリーチ施術です。

そしてこの2剤との割合によっても脱色力が変わってきます

1剤:2剤の比率が等倍で使用する場合もあれば(あまりないけど)ほとんどが1:21:3で混ぜ合わせます。

その方が脱色の度合いが大きいためです。

また、通常6%を使いますが、3%でも脱色はできます

もちろん6%を使用した方が脱色力は大きくなります

ブリーチの脱色の原理としては、アルカリカラーの染料がないものと思ってもらったらわかりやすいのですが、

  1. 1剤のアルカリ剤がキューティクルをひらいて混合液が髪内部へ浸透
  2. 1剤のアルカリ剤と酸化助剤の過硫酸塩と2剤の過酸化水素水が反応して(混ぜ合わせから常時反応し続けている)酸素を発生させその酸素がメラニン色素を分解して脱色していく。それだけにとどまらず染料さえも分解していく混ぜ合わせから30分程は反応が続く。

という工程です。

ここで1つ注意としてブリーチのアルカリ剤の種類が強アンモニア水のものはメラニン色素の分解はしても染料の分解自体はほぼしない程度の脱色力だということ。(特に黒染めや白髪染めしている方の染料はほぼ残ります

逆に酸化助剤も含む過硫酸塩ベースのブリーチはメラニン色素だけでなく染料をも分解していきます。

この違いはとても大きいのでお客様の要望次第でしっかり使い分ける必要があります。

ブリーチをする時の薬剤選びにはお客様の今までの履歴が重要です。

新生毛でもの凄く明るくしないのであればライトナーで充分と言えます。

すでにカラーの履歴があってすごく明るくしたい(白髪染めや黒染めはしてない)という場合には過硫酸塩ベースのブリーチを選びます。

黒染めや白髪染めをしている方で明るくする場合には脱染剤(ティントコントロールなど)で一度人工的に入れた染料を分解する必要があります。

黒染めや白髪染めの染料を分解できたあとに明るさが足りない場合にブリーチを選ぶとより要望を叶えやすくなります。

また、脱染剤にも種類があり、アルカリ脱染剤酸性脱染剤があります。(アルカリ脱染剤は過硫酸塩ブリーチとほぼ同じ

アルカリ脱染剤を使用する場合はメラニン色素も分解しつつ染料も分解するので黒染め、白髪染め前よりも明るくしたい場合に使用します。

そして酸性脱染剤は人工的に染めた染料を分解したい場合に使用します。

この場合に使用するオキシは3%、2.8%、1.5%など髪の状態に合わせて選びます。

酸性域で脱染するのでブリーチに比べてダメージもおさえられるのが最大のメリットでしょう。

まとめると

  • ライトナー(過硫酸塩を含まない脱色剤)・・・主にメラニン色素の分解
  • ブリーチ(過硫酸塩を含む脱色剤)とアルカリ脱染剤・・・メラニン色素と染料の分解
  • 酸性脱染剤・・・主に人工的に入れた染料の分解

という風に分類するとわかりやすいと思います。

髪の状態や今までの履歴、お客様の要望に合わせて薬剤を選定していきましょう。

 

ブリーチでのダメージについて

 

ブリーチのダメージはカラーの中で最も出やすいものです。

ダメージの出る原理髪の作りがどのようになっているかダメージの出方の種類によるのですが、詳しくは

【髪の構造編】技術の幅を拡げる美容師のケミカル知識

【アルカリカラー編】よく使うからこそ知るべき~美容師のケミカル知識~

に書いているのでそちらを参考にしてください。

ここではブリーチで出るダメージの場合について補足しながら書いていきます。

ライトナーに関してはアルカリカラーよりも強め程度の認識でいいでしょう。

酸性脱染剤に関しては酸性域なのでダメージもそこまで大きくはありません。

しかし過硫酸塩を含むブリーチ剤に関しては別物です。

メラニン色素染料も放置時間が長ければタンパク質までもガンガン分解していくので髪内部はどんどん弱くなっていきます

これは2剤であるオキシの割合が1剤と比べて2倍3倍にするので過酸化水素水がガンガン反応していくことも要因です。

また、髪の構造の中で説明したMEAという摩擦を軽減してまとまりをよくする皮脂成分がありますが、ブリーチ1発でこのMEAの大半をもっていってしまいます

紫外線でも少しずつ奪われてしまうので、すでにカラーやパーマなど履歴のある方はほぼないような状態にまでなってしまいます。

摩擦でキューティクルも剥がれやすく、髪内部のCMCやタンパク質まで流出していってしまう。

ブリーチを繰り返しおこなった髪で濡れている時にゴムのように伸び縮みするのはケラチンタンパク質が分解されているからおこる現象です。

コーミング1つするのも気をつけるべき状態に髪が変わっていると思いましょう。

薬剤を塗布した後は後処理にしてもシャンプーするのにも優しく丁寧に扱う必要があるということを理解しておきましょう。

 

ブリーチ処理するときは髪の状態に合わせて前処理、中間処理、後処理をするしないでその後の髪の状態がずいぶん変わってしまいます。

前処理では必要以上のダメージを出さないためにすでにダメージが高くなっている部分にたいする処理など

中間処理でも抜け出たケラチン関連タンパク質の補修に対する処理など

後処理では過硫酸塩の除去をしっかりすること、過酸化水素水の除去pH値調整疑似的な栄養素の補修やコーティングなど、今現在の髪の状態に合わせた必要な処理をほどこす必要があります。

詳しくは処理に関する記事で書いていくのでそちらを参考にしてください。

特に大事なのが過硫酸塩と過酸化水素水の除去になります。

これらをすることにより後からカラーする場合に染まりムラを防止することができます。

発色もキレイになり仕上がりに影響するのでしっかり行いましょう。

また、この処理を行う最大の理由は過硫酸塩、過酸化水素など残留物による薬剤でのダメージ促進をおさえることです。

残ったままだとダメージばかりが進むだけでなく、あとから入れる染料の退色も早くなるので絶対にしておくことが大事です。

 

ブリーチによるダメージは深刻です。

ホームケアも大事になります。

髪をクシで梳かすことにも注意してもらいましょう。

常に優しくあつかう必要があるということ、トリートメントなどケアをすること、しっかり乾かして寝ることなど丁寧に説明しましょう。

また、今後のスタイルについてもある程度の制限がかかることについても説明しておきましょう。

パーマやストレートなどはビビりやすくなります。

髪の状態や処理の仕方によっては施術自体は可能かもしれません。

しかしリッジや手触りなど希望通りにすることが難しい場合もあります。

これらのことはブリーチをする前にしっかり説明し、納得のうえでもアフターカウンセリングの時に再度伝えるようにしておきましょう。

 

ブリーチのケミカル知識まとめ

いかがでしょうか?

ブリーチの中にも種類があり、髪の今の状態や今までの履歴次第でしっかり薬剤を選ぶ必要があり重要だということがわかったことでしょう。

特に黒染めや白髪染めをしている方には脱色剤ではなく脱染剤を選ぶことが大切です。

あなたの薬剤選定や処理の仕方、扱い方でダメージコントロールだけでなく、色の出方にまで影響があるということをしっかり理解しておきましょう。

また、過硫酸塩はアレルギーをおこす可能性があることを理解しておく必要があります。

アレルギーの主なものは接触皮膚炎や、蒸気吸入や接触後に鼻水・呼吸器症状喘息誘発アナフィラキシー

赤くなるだけでなく、かぶれや水ぶくれになる方もいます。

ブリーチは極力頭皮につけないように塗布することが多いと思います。

しかし気をつけていてもつくこともあるでしょう。

酷いとショック状態に陥る可能性だってあるのがアレルギーの恐いところ。

アレルギーの反応が出ていないか気をつけてみていくことだけでなく、施術前には必ず確認をとるようにしておくことが大事です。

お客様の要望もあるかもしれませんが、状態をみて的確な判断をするようにしていきましょう。

 

ブリーチで髪を明るくすることは透明感のあるハイトーンカラーをしやすくなります。

ブリーチは透明感のあるハイトーンカラーの土台になるものです。

そのカラーはとてもキレイな発色をします。

しかし髪は確実に大きなダメージを負います

今後のスタイルのためにも最大限そのダメージの低減をすることが大事です。

いかにケミカル知識が大事かということが理解できるでしょう。

ブリーチを使うことでしか表現できないカラーは確かにあります。

お客様の今後のスタイルを加味して、しっかり説明したうえで施術をしていきましょう。

 

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